テクマトリックス、病理診断AIのメドメインを子会社化へ

テクマトリックス株式会社は、病理診断支援AIソフトウェアを提供するメドメイン株式会社の株式を取得し、連結子会社化するための基本合意を締結したと発表した。

背景・シナジー

両社は2022年から資本業務提携を行い、メドメインのAI病理診断技術と、テクマトリックス子会社PSPのクラウド型PACS・遠隔画像診断技術を組み合わせたサービス開発を進めてきた。

今回の子会社化により、AI技術を高度統合したデジタル病理診断プラットフォームの開発・サービス化を一体運営で加速させる狙い。医療機器承認への対応体制の確保や、蓄積される病理データの医学研究活用など、より高次の医療AI事業展開を目指す。

テクマトリックス側としても、中期経営計画における病理分野DXおよびAI画像診断支援サービス拡大に沿った戦略的M&Aと位置付けている。

売り手の概要・数値

メドメインは2018年1月設立。病理診断支援AIソフトウェアおよびクラウドサービスの開発・販売を行う。

直近業績(2024年12月期)

  • 売上高:248百万円
  • 営業利益:▲277百万円
  • 純資産:155百万円

取得内容

  • 取得株式:CEO保有株(28.83%)と既存保有分を除く株式
  • 取得後持株比率:70%超(予定)
  • 取得価額:約23億円

補足(実務的な見方)

・売上約2.5億円に対して取得総額約23億円で、PSRは約9倍前後のAIスタートアップ評価。
・赤字継続だが、医療AI(SaMD・病理データプラットフォーム)として「技術・データ・薬事対応体制」を評価したディープテック型M&A。
・資本業務提携から段階的に子会社化する、共同開発の内製化を狙った買収とみられる。