電子決済スタートアップのOpn(旧SYNQA、Omise Holdings)、同業の米Merchant eSolutionsを買収

Opn(オープン)は、Merchant eSolutions, Inc.(MerchantE、本社:米国ジョージア州)を買収したことを発表した。

MerchantEは、決済プラットフォームとしてあらゆる規模のビジネスに対応した決済ソリューションを提供。決済プロセシングを支える高性能なサーバー、データベース等のバックエンド技術を筆頭にあらゆる技術を有する決済プラットフォーマーであり、実績のあるテクノロジー企業とのこと。

本買収により、Opnのグローバルな事業展開は米国を含む7か国に拡大。OpnとMerchantEの実績を合わせると、2022年時点で2万社を超える加盟店数、190億ドル以上の決済処理を提供していることになり、アジア太平洋地域で決済分野をリードするだけでなく、米国においても決済プロバイダーとして上位25社に加わることになるとのこと。本買収を契機に、北米という重要なマーケットにおいて当社は成長とイノベーションを加速させ、世界トップクラスの決済プロバイダーを目指していくようだ。

なおOpnは、2022年5月には、三菱UFJ銀行などから1億2000万ドル(約150億円)を調達、先立って2020年6月には、トヨタファイナンシャルサービス、三井住友銀行などから85億円の資金調達を行っており、今回のM&Aの原資になっていると考えられる。

Opn 共同創業者兼 CEOの長谷川潤氏は、1999年高校卒業後、米国でエンジニア、デザイナーとして開発を経験。 2013年に共同創業者のEzra Don Harinsut氏と共に現Opnをタイで創業している。